FX初心者必見!米ドル通貨の特徴と注目イベントとは?

FXは、日本円と米ドルなど、異なった2つの通貨を転換する取引することで、利益を出すため外貨の特徴を理解していく必要があります。

日本で最もメジャーな取引は日本円と米ドル通貨での取引となります。

そこで、今回のお金の教科書では、世界の基軸通貨となっている米ドルの特徴と米ドルの注目イベントを紹介します。




世界を牽引する米ドル通貨の特徴

米ドルの大きな特徴としては、基軸通貨であること、流通量、取引量ともに世界一位であることが挙げられます。

米ドル 特徴

国際通貨制度において基軸となる通貨である基軸通貨として扱われている米ドル。1944年までは英ポンドが基軸通貨でしたが、ブレトンウッズ協定により変更され現在に至ります。

世界一流通している通貨でもあり、この米ドルを採用している国もたくさんあります。

例えば、自国経済への不安から国内の通貨を米ドルから切り替えたエルサルバトル、エクアドル、東ティモール、ジンバブエやアメリカの影響力が強く建国当初から独自通貨を持たないパナマなどです。

5つの国

基軸通貨であることや流通量が世界一という点から、値動きに安定感もあり、
急な暴騰、暴落が他の通貨に比べて少なく、比較的安定している通貨と言えます。

取引量も世界一なので値動きの安定感から投資対象と見られることも多い通貨です。

戦争や天災など世界経済が不安定になった時は、為替相場の値動きが不安定になりやすいので、投資家がリスクを回避し、一時的に他の通貨から流動性が高い米ドルへ資金が逃避するからです。

これを『有事のドル買い』と言います。

*近年では、2001年のアメリカ同時多発テロや2008年のリーマンショックなどによるアメリカ経済の後退と金貨価格の高騰などからか、『有事のドル買い』ではなく『有事の金買い』という有事の際には金を買う動きも強まっています。

コロナショックでは、ドル円は一時的に103円台まで下がっておりますが、すぐに110円前後まで回復しています。

米ドル通貨の変動が多い時間帯

まずFXには株式市場のような物理的な取引所は存在しないため、明確な取引時間が決まっているわけではありません。

しかし外国為替はその国の銀行や金融機関が主となり取引を行っているため、必然的に各国金融機関の営業時間に相場が動きやすくなっています。

営業時間に相場が動きやすい

各国のマーケットの流れとしては、早朝にオセアニア市場から始まり、東京、香港、シンガポールと続いていきます。

そして日本時間の夕方から夜にかけてヨーロッパ各国の市場が始まり、最後にアメリカのニューヨーク市場が始まります。

ニューヨーク市場の開始時間はサマータイムがあるので夏時間と冬時間でも変わります。

冬時間は日本時間の23:30〜翌朝6:00まで、夏時間は22:30〜翌朝5:00までです。

夏時間と冬時間の違い

FX全体では外国為替市場の中心となっているロンドン、ニューヨーク市場が重なる21:00〜1:00が最も値動きがある時間帯となります。

米ドル/円は他の通貨ペアに比べて穏やかな値動き傾向がありますが、深夜には活発に動くので初心者の方は値動きの変動が少ない朝方から夕方までの取引をオススメします。

しかし、週末の市場が閉まっている間に為替変動に直結するような出来事があると月曜日は早朝から大きく動くことがあるので注意が必要です。

米ドル通貨の変動要因

アメリカの中央銀行はFRB(連邦準備制度理事会)で、議長、副議長、理事で構成されており、その下に全米12地区の連邦準備銀行があり、地区ごとの中央銀行業務を担っています。

最終的な金融政策を決定する会合がFOMC(連邦公開市場委員会)で、こちらが米ドル通貨の変動に大きく関わります。

日本で言えば日銀金融政策決定会合にあたるものです。

FOMCという会合がアメリカドルの変動に関わってくる

FOMCは6週間ごとの火曜日に2日間にわたり開催され、現在の景況判断や政策金利(FFレート)の上げ下げ、今後の政策方針などが決定されます。

決定事項が発表されるのは、日本時間の深夜3〜4時ごろで議長の会見はその45分後からという日本人には厳しい時間帯ですが、この決定によって金融市場が大きく変動する可能性があるので見逃せないイベントです。

特に『利上げ・利下げ』などの政策変更が予測される回は、事前に思惑の動きが出たり、発表を挟んでの激しいイベントドリブン(短期での大きな値動き)が発生するので注目です。

そしてアメリカの株式市場の動向チェックも重要です。世界のトップ企業の多くはアメリカの株式市場に上場しており、米株が何らかの要素で大きく下落すると、翌日の日本市場が連動して崩れます。

そうなると、為替市場もリスクオフとなり(ドル安)円高の傾向が強まることになります。

注目イベント

米ドルを理解するにあたり、注目すべきイベントや指標には以下のようなものがあります。

  • GDP(国内総生産)
  • 雇用統計
  • CPI(消費者物価指数)
  • 新規失業保険申請件数(イニシャルクレーム)
  • PCEデフレーター

GDP(国内総生産)

商務省経済分析局から四半世紀ごとに発表されます。

雇用統計

雇用の情勢を調査した最も重要な経済指標のひとつで、BLS(労働省労働統計局)により毎月第1金曜日に10項目発表され、その中でも失業率、非農業部門雇用者数が注目されています。

CPI(消費者物価指数)

BLSが対象月の15日前後に発表する、都市部の消費者が購入する商品やサービスの価格の変化を調査して指数化したものです。

新規失業保険申請件数(イニシャルクレーム)

ETA(労働省雇用統計局)によって毎週木曜日に発表され、インフレにおける浮き沈みに先んじて変動するインフレ先行指数のひとつです。

PCEデフレーター

商務省が毎月末に発表している個人消費の物価動向を示す指標で、FRBが重要視しています。

他には小売売上高、製造業景況指数、耐久財受注、中古住宅販売件数、住宅建設許可件数なども重要です。

そして、近年新たに加わったのがSNS、ツイッターでの意思表明です。これによっても相場が大きく変動するので、上手に活用するといいでしょう。

まとめ

FXの基本はドル円での取引となり、ドルの動きは非常に大事な指標となりますので、この機会に是非ドルの特徴と変動要因を覚えてください。