FXトレードする前に知っておきたい日本通貨の特徴と注目イベントとは?

私達は、普段から日本円を使用していますが、日本円の特徴や変動要因・注目イベントを知っている人は少ないと思います。

FXでは、日本円と米ドルなど、異なった2つの通貨を転換する取引することで、利益を出すためには、それぞれの通貨の特徴を理解していく必要があります。

そこで、今回のお金の教科書では、最も身近にある日本円の特徴と注目イベントを紹介したいと思います。

日本円や他の通貨の特徴を知ることで、その知識を使いうまくFX運用をおこなていける可能性もありますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。




FXで日本円が使用される理由

FXで日本円が使用される理由としては以下の3つが挙げられます。

  • 馴染み深い
  • 取引量が多い
  • 安全性が高い

一つずつご紹介していきます。

馴染み深い

1つ目の理由としては、普段日常的に使用しているのは日本円ですので、当然日本人にとってわかりやすく、馴染みがあるのは、日本円です。

また、日本人投資家の中でも日本円の人気は高いので、日本語で書かれた重要な情報源も大量にあり、様々な情報を簡単に手に入れやすいという点もあります。

日本円は日本人にとって馴染み深い

取引量が多い

2つ目の理由は、以外にも日本円は米ドル、ユーロに次ぐ世界第3位の取引量を誇る通貨であることです。その為流動性は高いと言えます。

そしてGDPも世界第3位という経済大国の発行する通貨であることから、他国の通貨との交換が容易に可能である通貨、ハードカレンシーとして知られており世界的にも重要な通貨と言えます。

他国の通貨との交換が簡単

安全性が高い

3つ目の理由としては日本円が安全な通貨だということです。

なぜ安全と言えるかというとデフレ通貨であること、低金利国であること、世界最大規模の対外純資産があること、が挙げられます。

日本円が安全な理由

デフレとはデフレーションの略で、物やサービスの価格が全体的に下がる現象で、つまり物に対して通貨の価値が上がっていくことです。

長くデフレ状況が続く日本では、通貨が上昇しやすい環境となっている為、外国の投資家からすれば世界経済が不安定な状況に陥った場合、資産を一時的に避難させる目的で日本円を買っておいたほうが安心という心理が働きます。

デフレとは

日本が低金利国であることについては世界的に見ても明らかですが、世界経済が平穏な時であれば、低金利通貨である日本円を借り、それを元手に高金利通貨を買う、これが金利で利益を上げる『キャリートレード』と呼ばれるものです。

ところが世界経済にショックが起きた時は、そのキャリートレードが巻き戻されます。

つまり高金利通貨が売られて円が買い戻されるという取引が大量に発生にします。

これが低金利が続く円がリスク回避で買われる理由です。

キャリー・トレードの巻き戻しで日本円が買われる

そして対外純資産とは、対外資産と対外負債を合算したもので、対外とは該当国が他国に保有している資産や負債のことです。

日本の合計は2018年末で341兆円と世界最大です。

その為、日本円が安全通貨と呼ばれていて、初心者にも入りやすいと言われています。

日本円の変動要因

日本円の変動要因と言えばいくつかありますが、日本円の相場は、自国の動向よりも他国の動向からより強く影響を受けやすいという少し変わった特徴を持っています。

特に密接な関係にあるアメリカ経済から大きく影響を受ける傾向があります。

アメリカの影響が大きい

例えば、世界経済が不安定な状況になると、『有事の円買い』の動きが強まりますが、日本円が大量に買われるということは相場の流れが円高に一気に傾くことを意味します。

そして、世界経済が安定を取戻した後、日本円が一気に売られることになる為、円高は一気に解消されて円安に流れが傾き、またしばらくは円安が続くことになります。

他国からの影響を受けやすいとは言え、もちろん国内での出来事も日本円の相場に大きな影響をもたらします。

その例としては、やはり日本銀行(日銀)の総裁、首相や政府高官などの日本経済の中心に近い権力者による発言が挙げられます。

日本円の注目イベントや指標

日本円の注目イベントや指標としては以下のようなものがあります。

  • 日銀金融政策決定会合
  • 日銀短観
  • 景気動向指数
  • GDP(国内総生産)
  • 消費者物価指数(CPI)
  • 企業物価指数(CGPI)

日銀金融政策決定会合

日銀金融政策決定会合とは、日本円に影響を及ぼす最重要のイベントで、日銀の役員のうち総裁と副総裁(2名)、審議委員(6名)、の合計9名で行う最高意思決定機関である製作委員会の会合のうち、金融政策の方向性や政策金利の上げ下げなどの金融政策運営を討議、決定するものです。

所謂『利上げ・利下げ』を決定する会議です。

日銀の金融政策決定会合は年8回、各会合とも2日間開催されます。2日目の終了時に政策内容を公表し、その後総裁が会見を行います。

何か変更があった場合、公表が遅くなる傾向があるので、もしかして「何か変更があるのか?」という思惑で相場が動いてしまうほど市場の関心度が高くなっています。

日銀短観

日銀短観とは日銀は年4回(3、6、9、12月)、景気の現状と先行きについて企業に直接アンケート調査をし、その集計結果や分析結果をもとに日本の経済を間作するもので、正式名称は『全国企業短期経済観測調査』と言います。

製造業や非製造業の景況指数の変遷と、大企業製造業の『想定為替レート』が注目され、海外からも『TANKAN』と呼んで重要視されています。

景気動向指数

景気動向指数とは景気が上向きか下向きかという、景気の方向性を判定するための指標で、内閣府から毎月発表されます。

GDP(国内総生産)

GDPとは国内で一定期間に新しく生み出された生産物やサービスが生み出す付加価値の合計で国の経済規模を表す。

消費者物価指数(CPI)

消費者物価指数とは、消費者が購入する物やサービスなどの物価の動きを把握する為の統計指数で、総務省から毎月発表されています。

企業物価指数(CGPI)

企業物価指数とは、企業間で売買される物品の価格変動を示す指標。日本銀行から毎月発表されています。

まとめ

自国通貨ということもあって、円はやはり馴染み深い通貨となりますので、日本人はFXをするときにクロス円を選ぶ傾向が強いように感じます。

そのため、この機会にぜひ日本円の特徴と注目イベントを覚えてください。

ちなみに私自身も、普段の取引では、ドル円・ユーロ円・ポンド円での取引が多くあります。

また、スワップ運用時は、メキシコペソ円・トルコリラ円・南アフリカランド円での取引をしております。