FX運用者必見!注目の「英ポンド」の特徴と注目イベントとは?

2020年1月31日にイギリスはEU(欧州連合)を離脱しており、昨年の12月は通貨の変動が激しく、何かと話題になっていました。

EU離脱する前は、世界で4番目に取引量が多く第二次世界大戦直後までは世界の基軸通貨となっておりました。

取り引き量が多く、元々は世界の基軸の通貨だったため、FXを行う上で重要な通貨の1つとなります。

そこで今回のお金の教科書では、英ポンドの特徴と注目イベントを紹介したいと思います。




英ポンド通貨の特徴

イギリスで使用されている英ポンド、スターリング・ポンドが正式名称ですが、イギリスポンドや英ポンドと略されることが多いです。

イギリスポンド以外にも、エジプト、シリアなどいくつかポンドを使用している国はありますが、一般的にはポンドというと英ポンドを指すことが多いです。

ポンドは一般的に英ポンドを指すことが多い

大帝国時代から第二次世界大戦直後までは世界の基軸通貨でしたが、その後イギリス経済の衰退とともに米ドルに基軸通貨は取って代わり、その後は米ドル、ユーロ、円に次ぐ4番目に取引量の多い通貨となっていました。

EU(欧州連合)に加盟していたイギリスですが、ヨーロッパ共通の通貨であるユーロの導入も検討されていましたが、サッチャリズムによる新自由主義的な考えや、ジョージ・ソロスによるポンド危機などによりユーロを使用することはありませんでした。

英ポンドの大きな特徴としては、値動きが大きいことが挙げられます。

英ポンドの大きな特徴としては、値動きが大きいことが挙げられます。

イギリスのロンドン市場は、ニューヨーク、東京と並んで世界三大為替市場と呼ばれ流動性が高いと言えます。

英ポンドは大きな利幅を狙うトレーダーに人気の通貨ですが、相場がいきなり大きく高騰、急落することが多いため、『殺人通貨』などと呼ばれることもあり、初心者にはあまりおすすめの通貨ではありません。

相場がいきなり大きく高騰、急落することが多いため、『殺人通貨』などと呼ばれることもあり、初心者にはあまりおすすめできない

さらに以前EUに加盟していた際は、ユーロと比較的に同じ値動きをするという特徴もありました。

ユーロドルの通貨ペアで、ユーロが買われると英ポンドも連動して上がるということもありました。

逆にギリシャ破綻の際には、ユーロが混乱しているので、ポンドをユーロの代わりとして買うという動きが出た結果、ユーロは下がり、ポンドだけが上がっているという逆の現象が起こったこともあります。

英ポンド通貨の変動が多い時間帯

ロンドン市場は日本時間16:00から深夜1:00ごろに取引がされています。

フランクフルト市場が始まってからすぐロンドン市場が始まり、この時間には様々な通貨ペアの値動きが活発になっていきます。

東京市場も大きな市場ですが、日本時間の日中はあまり大きな値動きはしません。

そして、ニューヨーク市場が始まりロンドン市場と重なる21:00から深夜2:00ごろの間が、1日の中で最も大きな値動きをする時間帯になります。

21時~2時頃が最も大きい値動きをする時間帯

英ポンド通貨の変動要因と注目イベント

英ぽんと通貨の変動要因と注目イベントには以下のようなものがあります。

  • イングランド銀行(BOE)政策金利発表
  • 英中銀資産買取プログラム
  • 失業保険申請件数
  • 失業率
  • 四半期国内総生産(GDP)

それでは一つずつご紹介していきます。

イングランド銀行(BOE)政策金利発表

イギリスの中央銀行、イングランド銀行(BOE)が毎月上旬に行っている政策金利発表のことです。
総裁、副総裁と外部委員の計9名で金融政策委員会(MPC)を構成し、金融政策を決定しています。

さらに四半期ごとに通常の金融政策の公表に加えて議事録公表、インフレレポート、その後総裁による記者会見が行われ、『スーパーサーズデイ』と呼ばれ大きな注目を集めます。

イギリスの政策金利は長い間変更されていませんでしたが、先日新型コロナウイルスの感染拡大による経済への悪影響を防ぐため臨時のMPCを開催し、年0.75から0.25まで引き下げると発表したばかりです。

英中銀資産買取プログラム

MPCによりイギリスの国債などの資産を購入することによる量的緩和政策の1つです。

イギリスの金融引き締め具合がわかります。こちらは、上記の政策金利発表と同時に発表されているので合わせて注目が必要です。

失業保険申請件数

イギリス国家統計局より毎月中旬に発表されます。

失業保険を申請した件数をもとに公表される経済指標で、失業率とともに注目されています。数値が上がることで景気が良くないことを表し、通貨は売られやすくなります。

失業率

上記の失業保険申請件数とILO失業率と同時に発表されています。

ILO失業率は国際基準で発表されるデータですが、3ヶ月前のデータなので前月のデータである失業率は数ある経済指標の中でも非常に重要視されていて、発表後の値動きは活発に変動し、BOEの政策決定判断に大きな影響を与えています。

四半期国内総生産(GDP)

国内で生産された物やサービスの付加価値の総額で、国の経済規模を表す経済指標です。

伸び率がその国の経済成長率を表すことから、他の国と同様重要視されています。

速報値と改定値があり、大きく異なる数字が発表されることもありますので注意が必要です。

加えて注目したいのがライトムーブ住宅価格や、RICS住宅価格などの住宅関連指標です。

イギリスでは持ち家思考が高く個人消費との結びつきも高いので景況感を伺う指標としてチェックしておくといいでしょう。

また近年は選挙による相場の変動も大きくなっています。

イギリスの選挙は木曜が投票日で結果が報じられるのが翌金曜日。

ちょうど日本の取引時間に当たるので大きく為替相場が動き、注意が必要です。

まとめ

昨年末と比較すると、コロナの影響もあり大分下がっておりますが、今後も動向を見逃せない通貨ですので、この機会に是非英ポンドの特徴を覚えてください。